アポイ岳~吉田岳 ― 2011/05/28
さあ、今回の遠征のメイン、固有種の花の宝庫、アポイ岳へ!
キャンプ場から出発。数日前、ここにもヒグマが出たらしい・・・
のっけから満開のエゾオオサクラソウの花道が続く。もう、ムフフ笑いが止まらない。
サマニユキワリも負けてません。
大ぶりで上品な紫色の花が優雅な雰囲気のアポイタチツボスミレ。
こちらはフイリミヤマスミレ。
アポイタチツボスミレより花は小ぶり。
根っこからなぎ倒された木が、あちこちに沢山あった。岩盤の上の土が薄くて根が深く張れないのだろうか?
非難小屋で栄養補給兼ねてひと休み。初々しい感じの地元の大学生グループもいた。
非難小屋の上ではアポイアズマギクが満開。森林限界となり、花もガラリと変わる。
馬の背は雲の上だった。海から吹きつける雲がどんどん流れて行く。
エゾキスミレの涙・・・うつくしい
そしていよいよ登場、ヒダカイワザクラ。小さな葉っぱに大きな花がかわいい!
アポイキンバイも葉っぱは、か細い。
山頂は林に覆われている。
森林限界を越えてまた林がある、不思議な植生は「かんらん岩」という地質のせい。地下のマントルが地上に露出した岩で、とても冷たいから、普通は寒冷な高山に咲いている花が、標高の低いアポイ岳に沢山咲いている。しかも固有種ばかり。
なかよし♪
吉田岳までの稜線も、お花いっぱい。そしてダニ!もいっぱい。連れと2人でお互いをチェックし合いながら、一匹も連れて帰るまいと、必死に叩き落としながら歩く。
アポイ山頂まで戻り、お楽しみの「幌満お花畑」へ向かったが・・・
そこは、ハイ松と雑草に覆われていた。。。
ほんの4~5年前までは、ヒダカソウが沢山咲いていたけど、今は辛うじて残っている株も、去年から花を着けていない。と下山してからビジターセンターの方から聞いた。
温暖化と登山者の増加が原因だろうか。悲しいお花畑だった。
エゾオオサクラソウの群生地が増えているのも、エゾ鹿が増えすぎているせいらしい。鹿は
エゾオオサクラソウを食べないので、鹿が食べる花は無くなり、 鹿が食べない花だけ増えていく。 自然は微妙なバランスの上に成り立っている。
下山後、待っていたように雨が降り出した。温泉で温まってから、様似の町へ買出しに出かけたら、スーパーで大きなつぶ貝やほっき貝が数百円でふつーに売られていてビックリ。
本当は隣の寿司屋に入りたかったんだけど、手違いで、ひなびた定食屋に入ってしまった。ほっけも嫌いじゃないけどさ~
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