赤祖父山 ― 2012/05/05
天候が不安定なので高い山は辞めて、新しい夏靴の足慣らしと、デジイチの練習を兼ねて、低山へお花見に。高速の事故渋滞と自然渋滞とお祭りの交通規制で、登山口まで2時間半もかかってしまった。やっぱり呉西の山は遠くて、低山でも「お手軽」とは言い難い・・・
まばゆい新緑。 遠景はデジイチの方がコンデジより細部までくっきり写るようだ。
お目当てのオオミスミソウ(ユキワリソウ) 数は少なく株も小さいけど、色はいろいろ。
使用したのは、標準ズームレンズの14㎜(ワイド側固定)+マクロフィルタ
コンデジでの接写(最短5cm)に慣れているので、最短30cmまでしか寄れないと、思い通りの構図にできなくてストレスが溜まるぅ~
撮ってからいちいちトリミングするしかないのか?面倒だなぁ。
花だけ撮るならマクロレンズでもいいけど、画角が狭いと、大好きなワイドマクロ(手前に花のアップ、バックに山とか)が撮れない。
でも、コンデジでは赤みがかってしまう淡い青紫が、見た目に近い色で撮れてる気はする。
コンデジも持ってって両方で撮って比べてみればよかった。
ピンポイントのオートフォーカスもなかなか素晴らしい。
コンデジでは、雌しべや雄しべにピントを合わせるのは至難の業で、置きピンにしてカメラ位置を微妙にずらして感で撮ってましたが、そんな裏技使わなくてもピシッと決まる。
こんな細かい花も ピントが合わず苦労してたけど、サクッと撮れる。
コンデジでは、
特にバックが明るい場合、手前にビントを合わせる事が全くできなくてイラッとしてたけど、これも問題なくクリア。
透過光でも、好きな位置にピントを合わせられる。
一番の問題は、やっぱりこのレンズではワイドマクロが撮れないという事実だ。
これでは、コンデジとデジイチと2台持って歩かなくてはいけない・・・
手振れ補正が付いてて最短5cmまで寄れるワイドレンズって無いの?
越後駒ケ岳 ― 2012/05/01
初日はのんびり出発して、午後から奥只見丸山スキー場へ。
意外と広いスキー場で景色もなかなかのもの。暑すぎるほどお天気がいい中、翌日に疲れが残らないように軽めに足慣らしして終了。
宿は銀山平温泉「湖山荘」のログハウス。まだ新しくてとても綺麗で、リビングと寝室2部屋とロフトもあって快適。カメムシも1匹しか出なかったし。
温泉は本館と日帰り用施設があり、夕食は本館で。お刺身に始まり、岩魚の塩焼き、お寿司、山菜の天ぷら、手打ち蕎麦、きのこ鍋、麹漬け、その他色々、どれも美味しくて食べきれないほど豪華で大満足。お酒も美味しいけど、明日があるから私は舐めただけ。
昨日とは打って変わって怪しい空・・・でも、私の予想では雨は降らないので迷わず出発する。
石抱橋の傍には石碑が建っていた。「川は眠らない」確かに、真冬でも眠らないんじゃないかと思うほど、水量が多くて流れの速い川です。
その川の激しい流れを横目で見下ろしながら、雪で狭く斜めになった林道を、落ちないように冷や冷やしながら進む。この林道、凍っていたら相当ヤバイ。
取り付きまで1時間あまり、長くて気の張る林道でした。
そして、取り付く尾根を1本間違え、初っ端から急登で滑落者発生、板を担いでやぶ漕ぎしながらよじ登り、まだ300mくらいしか登ってないのに、もうかなり疲れたぞぉ。
同行山のトラバースもかなり急斜面で初心者には厳しい。Yu君また落ちてしまった・・・
薄日も射してきたけど、稜線は風が強い。
目指す越後駒のピークはまだまだ遠い。
幸い風は暖かいが、気温が低かったら耐えられなくて撤退してたかも知れない。
小倉山もトラバースし、急登がはじまる。振り向けば、荒沢岳がどっしりとそびえている。
高曇りなので景色はいい。あの真っ白なのは飯豊かな。
前駒の急登はクトーでも難しくなりツボ足で、強風に耐風姿勢をとりながら登る。板を担ぐと重くてふらつくので強風は危険。ラッセル隊長のお言葉に甘えて、板は持ってもらいました。
ようやく駒ノ小屋に到着。風を避けて、後続を待ちながらひと休み。
出発から既に7時間経過。1人遅れているメンバーや下山の登り返しも考えて、今日はここまで。
予想外のハードな行程で、もう充分に満足しました。山頂をバックにピース
雪は緩んでいるので難なく滑れますが、カリカリだったら間違いなく顔が引きつる斜度です。
初心者のYu君には厳しい山行ですが、落ちてもコケてもくじけない所は、さすが男の子だね。
所々にクラックはあるけど、景色もよくていい斜面。だけど、もう足に来ているので、楽しむ余裕がありません。ラッセル隊長、滑りも早くて休ませてくれないし。
同行山へは板を担いで登り返し、ようやく銀山平温泉が見えて来た。
でも、まだまだ気の抜けないトラバースが続く。
最後は登りの隣の尾根から。どうやらこちらが正規ルートで、藪も無くて滑りやすい。
そしてまた長くて危険な林道を延々と1時間。。。
行動時間11時間弱。距離は長くても大した標高差ではないので甘く見てましたが、今シーズン1番のハードツアーとなりました。あぁ、疲れた。もう、今シーズンはこれで〆てもいいかも。。
爺ヶ岳~鹿島槍ヶ岳 ― 2012/04/28
今年のGWはずーっと仕事、の予定だったのが変更になり、残業時間も既に規定をオーバーしていて、4月中はもう1分も働らいてはいけないらしい・・・
お天気もいい事だし、去年のGWのリベンジに行ってみましょか。という訳で、疲れと睡眠不足の溜まった身体に鞭打って、2時寝4時起きで扇沢へ車を飛ばす。
ここ1週間ほど気温が高かったせいか、雪は去年より少なく、所々夏道も出ていました。去年は結構カチコチで滑りやすかったけど、今年は緩んでいるので歩きやすくて快調なペース。
途中から、歩きにくい樹林を出て雪の上を直登する。 滑ったらシャレにならない急斜面だが、ツボ足とピッケルで問題なし。帰りはここを500mほど滑り下りたので速かった。
JPから、蓮華岳、針ノ木岳方面。
爺ヶ岳南峰への稜線も 去年より雪が少ない。日当たりがよい所は雪が腐ってズボズボ。はまると抜け出せなくなるので、足の置き場に気を付けながら進む。
完全に夏道になってしまって、ピッケルを持て余す・・・それにしてもいい景色。
種池山荘の向こうから剱が顔を出した。
爺ヶ岳南峰到着。鹿島槍が呼んでいる。暖かく風も穏やかで、上着も必要ない。
手前が中峰、奥に北峰。 中峰へ稜線伝いに登る。トラバース道はまだ雪が固くトレースが付いていないようで、中峰を巻いて楽をしようとした2人組みは難儀している様子。
稜線は雪と夏道と所々に氷が入り混じるが、トレースも有り、あまり危険な箇所は無い。
時間もたっぷりあるので、写真を撮りまくり、景色を楽しみながらゆっくり歩く。
中峰でも休憩して絶景を楽しむ。
この谷の奥は十字峡だ。
生クリーム♪暑いので、ケーキよりもアイスを連想してしまう。
皆さんマナーがよろしいようで?立入禁止の北峰には誰も登っていない。
布引山、鹿島槍南峰、北峰、冷池山荘も見えて来た。
雪の中から掘り出された冷池山荘に到着。営業初日で飲み物のプレゼントがありました。
思ったより空いていて、部屋は同じく単独行の女性と2人だけ。彼女は赤岩尾根から登って来たけど、よほど怖かったらしく、下りる自信が無いと言って、結局南尾根から下りることにしたらしい。私も小屋の人もその方が安心です。
夕食後、2階のサンルームから、剣岳に沈む夕陽を眺めて過ごす。
同室の彼女が顔にタオルを乗せたまま、イビキもかかず寝返りも打たず、死んだように気配を殺して静かに寝てくれたお陰で、珍しく熟睡できたので、星空を見逃してしまった。。。
穏やかな朝。テン泊の人達も昨夜はよく眠れたでしょう。
おはよう、剱。
ストック泥棒に遭う(怒)!という信じられないアクシデントで予定より30分遅れで出発。
間違えたのではなく、故意に盗んだとんでもない奴がいたのです。幸い犯人はすぐ見つかってストックは無事に戻ってきたけど。盗んだ理由が「下山の時に無いと困るから・・・」 盗まれた人が困ってもお構い無しらしい。他人の物とわかっていても欲しければ奪う。完璧な泥棒だ。
ストックならまだしも、アイゼンやピッケルだったら命に係わる事にもなり兼ねない。小屋での私物の管理には気をつけないといけませんね。
布引山への登りからは、殆ど夏道が出ている。折角アイゼンを着けているのにつまらない。。。雪庇に乗らないように気をつけながら、 山頂直下の急斜面を直登してみる。
布引山から、立山、剱、北方稜線。右手前の牛首山も真っ白で美しい。
あちこちで雪庇が割れて崩れ始めているので、後は大人しく夏道を行く。
鹿島槍南峰から臨む、キレット、五竜、唐松、白馬、雪倉、朝日・・・
北峰へは急下降。連れがいれば行きたいんだけどね。
奥に見えるのは僧ヶ岳かな?
爺ヶ岳から登って来た稜線。遠くには槍も見える。
どこの山に登っても、剱岳が見えるとほっとする。特に単独の時は。
「頑張れよ」と励まされてる気もするし、「無茶すんな」とたしなめられてる気もする。きっと無事に帰って、また君に逢いに行くよ。
なごりを惜しんで振り向くと、ちょうど三山の上に、綺麗な雲がかかっていた。
山荘に戻って腹ごしらえしてから下山開始。
JPから大町を見下ろす。
JPにテントを張っているパティーも何組か居ました。
快晴で暖かく風も無い、絶好のコンディションに恵まれて、春山満喫の2日間でした。次回は、東尾根から赤岩尾根へ、ぐるっと回ってみたいものです。体力とスキルと連れが必要ですが。
大渚山 ― 2012/04/08
アラスカの写真の整理もまだだし、病み上がりだし、週末は大人しくしていよう・・・と思ってたけど、土曜は雪降り日曜は晴れ!では、じっとしていられる訳もなく。
ハイペースのラッセル隊長に引っ張られて、2時間余りで雲ひとつ無い山頂到着。
日本海から連なる後立山の山並みがくっきり。
振り向けば妙高方面。360度素晴らしい眺め。
軽く腹ごしらえしてから、いざ、雨飾山に向かって、北斜面へDive!
期待通りのパウダー♪快適な斜度とブナの疎林で気分最高です!
日本海まで見渡せて景色も最高!ではもう一本。
計3本。ここは谷と違って雪崩の危険も少ないので安心して滑れました。
お楽しみの後は、せっせと登り返す。ガソリン補給したラッセル隊長、ますますペース速くて着いてけない。
南面の雪も予想通り。足を取られて、久しぶりに頭から突っ込んで一回転しました。
今シーズンスキーを始めたばかり(山だけでなく、板自体履いたのが初めて)とは思えない滑りっぷりで、この悪雪を殆ど遅れもせずこなすYu君。ラッセル隊長のスパルタ特訓の成果。
4月の低山でこんなパウダーが楽しめるなんて、滅多にない幸運でした。
でも、 昨年同様、 麓の雪解けが遅れると林道の開通も遅れて、初夏の高山の花見に間に合わなくなる可能性が・・・もう中低山には降らなくていいよぉ。
The Northern Lights in Alaska ― 2012/03/18
ずっとずっと憧れ続けてきた、アラスカへオーロラを観に行って来ました。
静まり返った星空の下、ふいに、森の中から燃え上がった緑の炎が
みみるみ天空に広がって踊り始める
ピンク色の光の筋も駆け抜けていく
せめて証拠写真だけでも(コンデジでは無理)と、思い切ってミラーレス一眼を買ったものの、残業、公出、山スキーに明け暮れる日々で、殆ど触る事もないまま・・・氷点下20℃の雪原でヘッデン頼りに取説を読みながら撮影する、という事態になってしまい、当然ロクな写真は撮れませんでしたが、あの美しくてダイナミックな光のダンスを観られて、長年の夢が叶いました。
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