唐松岳2011/04/10

今年も見事なくらいに無風快晴!の鹿島槍と五竜岳

毎日残業続きで、補強手術に出した板を引き取りに行く事ができず、
山スキーの予定をキャンセルしたものの、絶好の稜線闊歩日和・・・
急遽準備して高速に飛び乗ったけど、八方のゴンドラも長蛇の列で、スタートは10時半。下りのリフト、間に合うかしら?(汗)

眩しい白馬三山。早くあの稜線を歩きたい。

こっちの稜線はいつにしようか・・・

何度見ても見飽きることのない景色。

時間も押してるので、山荘までにしとこうかな~

と思ってたけど、ここまで来てピークを踏まない訳には行かない。

やっぱり剱に挨拶しとかないとね。来月、行くよー!

さあ、急いで下りましょ。もう山頂にいるべき時間ではない。と思ったら、単独のボーダーが登ってきた。上には上?がいるものだ。

滑らかな稜線・・・いつもあるはずのシュカブラが全く無い。 

山頂付近の雪も予想外に去年よりずっと少なく、雪庇も小さかった。
里や低山は大雪だったけど、高山はそれ程降らず、風もいつもの年より弱かったのかな? 

陽が傾き、美しい陰影が刻まれる。

雪はすっかり緩んで、ズボズボと足の付け根まではまる。しかも中で足が宙ぶらりん♪もたもたしてて反対の足も落ちたら自力では這い上がれない深さかも?間髪入れずに脱出するけど、またはまる。

やれやれ、無事リフトに間に合いました。唐松登頂最速記録でした。

室堂~美女平2011/04/17

一度は滑ってみたいと思っていた、室堂から美女平までのスキーツアーに参加させてもらいました。

今日も無風快晴!絶好の春スキー日和で、立山もピッカピカ!

え、出だしからいきなりデブリ超え?!除雪による人工デブリです。

雲海に浮かぶ大日三山を目指して、広い広い雪原を滑って行く。

振り向けば立山三山。

ひときわ黒っぽく目立つのは剱岳。
 
優しげな大日三山も、称名廊下へと落ち込む斜面は険しい。

何の目印も無い広大な雪原の中を、迷いも無く正確に除雪ができるのはGPSのお陰。アルペンルートの開通が格段に早くなった。

鍬崎山の向こうには白山が横たわる。

何の目印も無い広大な雪原の中を、迷わず滑れるのもGPSのお陰。もちろん基本は地図とコンパス。GPSだけに頼ってはいけない。

もったいなくて、何度も何度も止まっては振り返る。あれは天狗山?

弥陀ヶ原が見えて来た。薬師岳が美しい。

獅子鼻岩付近で深い谷を渡る。ゴマ粒のように見える仲間達。
登り返しはカリカリのアイスバーンで冷や冷やだった。
  
雲が見送ってくれているようだった。

弥陀ヶ原は起伏が多い。浅めの谷は勢いを付けて直滑降で越える。

突然、台地は終わりを告げ、谷へと落ちて行く。

称名滝の滝壺もまだ残雪に埋まっていた。

今年は例年より雪が多い。道路を横断するのも大変だ。

ぶな平は気持ちの良い緩斜面。

立山杉の森を抜け、最後は狭い谷を通って、無事美女平駅に到着。

滑りメインのまったりツアーかと思いきや、谷や道路を何度も渡り、その度に急斜面をツボ足で直登して、意外とハードなコースでした。素晴らしい景色はもちろん、立山の地形を堪能できて、地形図好きの山ヤにはお勧めです。GPS無しでガスったら命がけだけど・・・

爺ヶ岳(南尾根)2011/04/29

とうとうGPSを手に入れました。日本語版を買うほどの余裕はないので、英語版を日本語表示に切り換えて、登山地図もバッチリ。

使い方も大体わかった所で、試しに冬山ルートから鹿島槍へ行ってみましょうか。と言っても、入門向けの人気コースらしいから、一般ルートに毛が生えたくらいのもんさ♪という甘っちょろい奴に釘を刺すように、扇沢の登山口には注意書きがビッシリ。。。

例年なら八ツ見べンチ辺りまで夏道が出ているらしいが、今年は最初からこんな感じで、もみじ坂も雪の上を直登。

南尾根への取り付きで、アイゼン装着。

偶然、知り合いの山スキーパーティーに遭遇。シールが使えず、板を担いで延々と続く急斜面を登るのは大変そうだった。

振り向けば、蓮華岳。

基本的に真っ直ぐ尾根を辿るルートで、赤布も沢山付けられているので迷うことは無い。が、やはり一般道ではないので、やぶ漕ぎ、とまでは行かないけれど、枝や根が引っかかって歩きにくい。。。

ジャンクションピークが見えて来た。

樹林帯を抜け、ジャンクションピークから爺ヶ岳南峰へと直登する。

今度は岩が引っかかって歩きにくい。。。風も強くなって来た。

種池山荘の赤い屋根が見える。

振り返って見るジャンクションピーク。続々と登ってくる人が居る。

・・・・・

明日は晴れ♪るけど、3000m付近は25m以上の強風予測。
冷池山荘から鹿島槍までピストンして、爺ヶ岳に登り返して南尾根の樹林帯に逃げ込むまで、普通に歩けても最低6~7時間は、何も遮る物の無い吹きさらしの稜線上だ。
途中で力尽きたら、、、多分翌日にはこんな姿になる。

下山決定。

冬山です。

ジャンクションピークまで下りると風も弱まってほっとする。

予約していた冷池山荘にキャンセルの電話を入れると、何も言わず苗字を名乗っただけで、「○○さんっ!今どこですか?!」
どうやら、頼りなげな女の子が1人で来ると言うので、随分心配かけてしまったらしい。バリバリベテラン山女風を装って、自信満々の力強い声で予約の電話したつもりだったんだけど・・・

下界はいい天気。折角来たんだし、明日は下山するだけと割り切って、泊まった方がよかったかな~と後ろ髪引かれる思いで下山。

翌日、天気予報は大外れで雷雨になった。
我ながら、こういう第六感が、みょ~に働く時があるのです。